pool

零れ落ちてゆく想い

虚無さは虚無いままでその波に流されている。かつてきみは言ってたっけ。辛い時はそれに寄り添って流れゆくのを待つしかないみたいな。それは今もわたしを支えてくれる。きみは、いろんなことをわたしに教えてくれた。そういう考え方もあるんだってたくさんのことに気づかせてくれた。ただ、心が誰よりも繊細でだから大切にしたかった。そんなことをぼんやりとベランダから外を見て考えていた。たぶん、暇なんだと思う。

寂しさを他の何かで埋めることはできないし、埋めるつもりもない。きみの分はそのまま空けておくことにした。ドーナツの穴みたいに。